atelier mado の世界
atelier mado
山﨑まどか
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私がこの鏡と出会ったのは、今から3年ほど前。
「こんな鏡、見たことない!」はじめて目にした時の、あの特別な高揚感は、
宝物を見つけたような、ふわふわとしたものだった。
柔らかな曲線を、細い金属でなめらかに縁取られたそれは、何かの物語から飛び出してきたような空気を纏っていたから。
それでいて、主張するような派手さではなく、静かな美しさはとても可憐なものに見えた。
とてもとても丁寧な手仕事を感じ、手鏡を覗くのは私なのに、まるで手鏡に見られているかのような気がして、
すっと背筋を伸ばした。
手鏡という忍ばせておくだろうアイテムに、ここまでの情熱とこだわりをもって作っている人って、どんな人なんだろう。
そうやって、atelier mado 山﨑まどかさんを知ることとなった。
◆ガラスの表情を引き出し、暖かく心地の良い空間を作っていきたい
山﨑さんは、ステンドガラス作家さん。
神戸にatelier madoという工房を立ち上げ、そこでステンドガラス作品を制作されています。
ステンドガラスの技法を用い、やわらかな曲線にふちどられた鏡やアンティークガラスを使った作品を制作されています。
冷たい印象のあるガラスも、ひとの手のぬくもりが加わるとあたたかい表情を見せてくれます。
今回、moganaでは、私が一目ぼれをした手鏡と、壁掛けの鏡の2種をご紹介しています。
手鏡は、ステンドグラスのオーナメントから発展して作られた作品だそう。
身だしなみを整えるとき、気持ちも一緒に美しく整えてくれる、そんな気持ちにさせてくれる、
まるで魔法のような小さなアイテムなのです。
クロスに包まれた鏡を、鞄やポーチからそっと出し、静かに広げ覗き込む。
その一連の仕草のすべてが美しくなる。手にした時に感じる特別な高揚感は、
「手鏡」でしか味わえないのかもしれません。
山崎さんの中から、溢れるように出てきたそれらのかたちは、印象的な意匠を纏いながらも、
手鏡としても持ちやすい機能性を兼ね備えています。
atelier madoさんのオリジナルの布に丁寧に包み、リボンを掛けてお届けします。
リボンを解くときの、ときめきは、忘れかけた何かを思い出させてくれそう。
◆心地よく気持ちを導いてくれる鏡
鏡に映りこむ、暮らしの風景や、季節の移ろいが、心地よく空間に馴染みながら、気持ちを導いてくれるような壁掛けの鏡。
壁にかける大きな鏡もあったら素敵だなと、手鏡の作品をさらに発展させてできた作品です。
とても繊細で優美な意匠。鏡だけで見ても、空間全体で見ても、ディティールを切り取って見て眺めても、完璧なまでの美しさなのです。
この丁寧な手仕事は、山崎さんがひとつひとつ鏡を切り出して作っていらっしゃいます。
鏡を型紙に合わせてガラスカッターという刃のついたペンのような道具で切り出し、
手で持った感じがなめらかになるように機械で少し削ってかたちを整えるよにして作り出されています。
機械でカットするのではなく、フリーハンドでこの美しい曲線を生み出しているのです。
その技術と、美への感性に感嘆するばかりです。
3年前、私の琴線に触れたあの鏡を、こうしてmoganaでご紹介できる日が来るとは、その時はまったく想像していませんでした。
くらしの中でのときめきを、こうしてまた誰かに繋いで行けることが、とても幸せなことだと思っています。
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